兵庫労連

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仮眠?休憩?本当に休まりますか?

昨日のニュースチェック11(23時10分から始まるNHKのニュースです。)

あるニュースを見て愕然としてしまいました、、、

その話題とは、、、

 

「睡眠カフェ」

 

なんのこっちゃねんと。寝るならネットカフェがあるではないか。

そんなことを考えつつ見てみると、「仕事の休憩中に仮眠のとれるカフェ」でした。

普通に見てるだけだと、「休憩時間にゆっくり横になって眠れるスペースがあるのってすてきだなぁ、、、」って思います。なんてったって、某コーヒー会社が監修していて、仮眠前はノンカフェインのコーヒーを、起きたらカフェイン入りのコーヒーを飲めるっていうんですから。

需要は高そうですよね。

 

いや、待ってください。何も違和感を感じませんか?

よぉーく考えてください。

仕事中に仮眠をとる部屋を準備しないといけないってどういうことですか?

昼休憩という、1時間という、短い時間の間に仮眠をしないと午後から体力がもたないってどういうことですか?

それだけ、疲労が蓄積しているということではないですか?

本来休むべき時間、身体を休める時間をしっかりとれていないからではないですか?

 

このニュースを見て単純に感じたことは、「あー、昼に寝かしてやるから死ぬほど働けってことなんだろなぁ。」ということです。

8時間働いて、さらに残業して、帰ったらご飯を食べ、風呂に入って、寝て、、、

起きたらまた仕事の毎日。

身体を休める時間より、働いている時間の方が圧倒的に長いということではないのか。

 

まさに長時間労働を象徴しているかのようだと感じます。

4月から始まる労働法制改正は、長時間労働を是正するための新36協定の内容も盛り込まれています。なのに、これは施策とは逆行した物ではないのか?

長時間労働規制については、大企業は今年4月から、中小企業は来年4月から対象となりますが、規制といっても、全く残業がなくなるわけではありません。

年間上限を360時間、月上限を45時間と設定されています。が、当然裏はあります。特別条項なるものを結んでしまえば、年間720時間まで上限アップ。

じゃーそんな協定は結ばなくていいじゃないか。とはいきません。1分1秒でも残業させるためには36協定は必要不可欠なんです。逆に言うと、36協定を締結しなければ、残業をさせてはいけない。違法になるわけです。

しかも、この協定の内容は企業が記入し労働組合が承諾して初めて効力を発揮するわけです。

労働組合がないところはどうするの?→労働者代表選挙を行い、そこで選出された人が企業と交渉し締結していくわけです。

何も知らなければ、いつの間にかそんなことになっていた!ということだってありえます。

 

話は少し逸れましたが、何せよ長時間労働が当たり前で、おかしいという感覚が鈍ってしまったら、怖いなぁ、、、ということです。

残業代がないと生活が苦しい!ではなく、残業を無くして、その残業代が浮く分を企業から、しっかり、自分たちの給料を上げるという形で還元していただく。そういった変化を起こさないといけないと思います。

 

8時間働いて、残業せず会社を出て、友達と遊んだり自分の趣味に時間を費やしたりして、夜はしっかり休む。そんな当たり前の生活を実現したくはありませんか?

人間らしい生活を実現しませんか?

 

昨日寝る前にびっくりした話を話題にしてみました。

 

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