兵庫労連

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お久しぶりの投稿

 みなさまお久しぶりです。前回投稿以降はなかなかバタバタしてしまい、記事を書けていませんでした。今日は、2つの記事を上げます。

原水爆禁止世界大会 in 長崎

 8月6日の夕方から阪九フェリーに乗り、船中一泊、長崎で二泊してきました。

 みなさんは原水爆禁止世界大会をご存知ですか?その名の通りですが、世界各国の活動家たちが集まり、戦争のない平和な世界を目指して毎年、8月6日に広島、9日に長崎で開催されています。メイン会場は毎年交互に行っており、今年は長崎がメインでした。

 なぜこの日なのか、なぜこの場所なのか、みなさんはご存知ですか?

1945年8月6日と9日に2発の原子爆弾が広島と長崎に投下されました。数十万の人々を無差別に殺傷する兵器です。今世界には1万4500発の核兵器が残存しています。その多くがロシアと米国にあります。

 世論の中には原子爆弾核の傘が必要だという意見が多く見受けられますが、あなたは核兵器が投下されたあとの状況を映像ででも見たことがありますか?核兵器は『非人道的兵器』と呼ばれます。それは、この兵器は人間に対して尊厳ある死を与えないことにあります。身体が傷ついたとかというレベルではなく、放射熱により真っ黒に焦げ炭になった屍、皮膚が爛れて形状を保てなくなる。そんな兵器です。一体誰なのか、それすら分からなくなってしまうほどの放射熱を放出します。そんな兵器があること自体がおかしいことではないでしょうか。

 国連加盟国193カ国の内、126カ国、実に6割以上の国が核兵器禁止条約に賛成の立場をとっています。米国の中でも平和運動を行う活動家たちは反対の立場をとっており、希望によりこの世界大会を来年は米国で開催する予定にもなっています。

 来年は戦後75年目となり、被爆者の方は高齢となり亡くなった方も多くいらっしゃいます。戦争体験を語れる方が少なくなってきています。そのうちとか、いつかとかではなく、今すぐ核兵器禁止条約に日本も賛成するよう求める必要があります。

最低賃金異議申し立て!これじゃ生活できない!

 7月31日に発表された最低賃金目安額を受け、兵庫県は目安額+1円の答申を出しました。以前の記事にも書いた通り、たとえ目安額より+1円としても生活だけの賃金には満たないことは明らかです。この+1円には一体なんの意味があるのか?おそらくは、お隣の大阪府がAランクで28円の目安額だったため、格差の拡大を抑えるためだと考えます。しかし、いくら格差の拡大を阻止しても、縮まらなければ若者の人口流出に歯止めをかけることは不可能です。

 過去のブログで試算したデータで考えても、兵庫と大阪では同じ労働時間・日数、同じ系列店で働いたとしても年間12万円以上の差が生まれます。神戸と梅田は30分もあれば移動できる距離です。それで年間12万円多く稼ぐことができるのであれば、間違いなく大阪まで働きに行くと思います。

 また、兵庫県の神戸市をモデルで考えた時に、普通に生活をしていくために必要な賃金は総額で23万円程度となっています。普通に生活をしていくために、です。つまり、それ以下の賃金で働くと考えた時に、普通の生活を捨てて下さい。と言われている訳です。そんな横暴を許せますか?

 今年の各地方の目安を受けての答申では、鹿児島が+3円で29円の引き上げを出しています。こうなると、今年の引き上げ賃金のトップは単独で鹿児島です。目安はあくまで目安でしかなく、最賃の引き上げを決定するのか各地方最賃審議会です。各地で審議会の傍聴を行い、また行動することが大切なのです。中央最賃審議会に文句を言っても何も意味がありません。

 この話をしていると、中小企業は苦しいという意見も多く聞かれます。実際に最賃を上げるだけでは苦しいというのは前回の記事でも書かせていただいています。最賃を大幅に引き上げる際には中小企業支援は必要となります。どれくらいか?日本は2019年度~2023年度の5年間で総額27.5兆円の大規模軍拡をすることになっています。この内の2割程度のお金があれば時給1,000円どころか、1,500円にも手が届くだけの、中小企業支援策のための財源が確保できます。しかも給付型で、です。給付型を永続的に行うことは不可能ですが、時給が1,000円や1,500円となって購買力が低下することはまず考えがたいと思います。これは経済にも必ず影響を与えるものです。

 今現在の制度では、業務改善助成金となっており、何か業務を効率化するために機械等を買い換えると、その購入金額のいくらかも助成するというものであり、この制度を用いた場合、中小企業としては出費が残るわけであって、経営的には痛手と言えます。制度の見直しもなお必要であることも訴えていく必要があります。

 今日は兵庫県の最賃審議会でした。異議申し立てをうけた上での最終審議となります。その結果がどうなるかはまだわかりませんが、審議会の中で、異議申し立てに対する意見陳述も行ってきました。

 今年は、今まで全面的に傍聴を非公開としていた審議も一部公開にしたり、異議申し立てに対する意見陳述ができるようになったりと、私たちの要求が前進したことは大きな成果でした。また、議事録についても、詳細に書き起こしをしてホームページに掲載してもらえるようにもなりました。(まだ公開されていませんが、時間がかかるとのことなので、、、)

 来年はさらに要求が前進するように勢いをつけていきたいと思います。(来年こそはオリジナルTシャツで審議会に行きます!)

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