兵庫労連

兵庫県労働組合総連合(兵庫労連)は「働きがいのある、人間らしい仕事(ディーセントワーク)」の確立、地域経済・雇用・社会保障を守るための活動をしています。〒650-0023 神戸市中央区栄町通3丁目6-7 大栄ビル10F  TEL 078-335-3770 FAX 078-335-3830 rorenhyogo@shinsai.or.jp   “ひとりじゃない”相談するという選択 フリーダイヤル 0120-378-060 相談無料・秘密厳守 月~金12時~18時(土日祝日をのぞく)

良いこと悪いこと

10月1日 今日は何の日でしょう?

 さてさて、最近は毎日のように企画紹介等のブログを書いておりますが、本日はこれ。今日は何の日でしょうということで、2つのお話をしようと思います。

 一つ目は消費税が10%に増税されたという残念なお話。二つ目は最低賃金が引き上げとなったというすてきなお話です。それぞれについて詳しく書いてみます。

消費税10%引き上げ、本当に大丈夫?

 ということで、まずは消費税増税についてです。安倍政権は消費税を2%引き上げることで、その税収を社会保障に充てるということを訴えています。また、低所得者の人には影響が少なくなるようにと軽減税率の導入もされましたが、実際に影響は少ないのでしょうか?

 みなさんは「せやろがいおじさん」って知ってますか?お笑いコンビ「リップサービス」の榎森さんがユーチューブで動画投稿するときのネタですが、9月30日づけの動画で消費税のリスク等についてわかりやすく説明しています。もしよかったら検索してみてくださいね。「せやろがいおじさん 消費税」で動画がすぐに出てきます。

 さて、一番に問題になるのが、消費税を増税したら本当に社会保障は良くなるのか?ということです。元々3%の導入から始まったものが既に10%まで増えています。全てが10%となれば確実に税収は税収は増えるでしょう。しかし、10%で買い物をする人が多くなければ社会保障に充てる財源は毎年のように変化してしまいます。安定した財源ではないですよね。さらに、過去の増税では買い控えや極力お金を使わない生活をする人が増えたのも事実です。年金問題などが出てくる中で将来の貯蓄が必要と言われており、その中で消費税増税をしても購買力を低下させる要因にしかならないのではないでしょうか。

 消費税が引き上げられたからといってそれで終わりではありません。減税させるための取り組みが必要となります。社会保障を充実させようと思うなら、消費税ではなく、安定した財源を確保することが必要となるのではないですか?所得に応じて適切な税を払うことが大切だと思います。富裕層ほど税金を払わなくて良い、低所得者は買い物をして税金を払ってください。これっておかしくないですか?

 おかしい、けど始まったものは仕方ない。という諦めは今後の消費税増税に拍車をかけます。安倍政権は10%で終わりとは言っていません。さらに引き上げる計画を過去にも話しています。自分の意志、思いを行動に移さなければ、何も止めることはできません。

最低賃金899円になりました

 今度はちょっと良い話。本日付で兵庫県最低賃金が871円から899円に28円の引き上げとなりました。本日以降の給料が時給換算して899円以下であれば最低賃金法違反となります。みなさんの給料は大丈夫ですか?

 兵庫県最低賃金引き上げに際して4つの分類の中でBランク、上から2番目です。当初は東京にある中央最低賃金審議会では27円の引き上げ目安となっていましたが、兵庫地方最低賃金審議会の議論で1円引き上げとなり、28円となりました。

 審議会に兵庫労連は審議員としては入れてもらえていません。傍聴、意見陳述、異議申し立ての機会しか審議会で発言する機会はありませんが、毎回欠かさず参加し、陳述も行うようにしています。

 最低賃金引き上げに際して問題視されるのが、中小零細企業についてです。元々は中小企業支援のための国の財源は35億ありましたが、今は7億まで引き下げられています。この支援を使う企業が少ないのも一つですが、ではなぜ使わないのか?制度の使いにくさも問題となっています。この制度は業務改善助成金といって、会社に便利な機械を導入するなど、投資を行った際に、その状況に応じて助成金を交付するというもの。どうあっても企業が投資をすることが先となるため、経営の厳しい企業からすればつかいづらいものになっていると言えます。全労連として、中小企業の支援拡充も最賃引き上げの要求の中で必ず訴えています。同時並行で闘っていく必要があります。

 最低賃金が全国1位と最下位では200円以上もの開きがあります。兵庫と大阪の隣同士でも65円の差があります。格差は広がるばかりです。全国で取り組んでいる生計費試算調査でも、どこでも1,400円~1,600円の時給が必要です。

 正規社員で働いているから最低賃金は関係ないと思っている方もいるかもしれません。それは間違いですよ。最低賃金が引き上がるとアルバイトやパートの賃金が上がります。それに合わせて民間企業は雇用形態の差を含めて社員の給料を引き上げることになり、民間企業の給料が上がれば公務員の給料も引き上がっていきます。最低賃金は全ての労働者に適応される法律です。低賃金労働者が増えている、有期雇用労働者が増えている中で最低賃金は真に労働者全てに影響を与える物となっています。

 本日は今から神戸大丸前で最低賃金宣伝行動に取り組みます。お近くの方はぜひ話を聞きにきてくださいね。

 

★兵庫労連(兵庫県労働組合総連合)
〒650-0023 神戸市中央区栄町通3丁目6-7 大栄ビル10F
TEL:078-335-3770 FAX:078-335-3830
mail adress:rorenhyogo@shinsai.or.jp
★兵庫労連・労働相談センター
“ひとりじゃない” 相談するという選択
0120-378-060 相談無料・秘密厳守
月~金12時~18時(土・日・祝日は休み)