
7月12日、姫路駅前で「公立高校を守る会」が街頭宣伝と署名行動を行い、兵庫県で進められている県立高校の統廃合と、姫路市立高校の統合について市民の皆さんに訴えました。
現在、兵庫県教育委員会は「県立高等学校教育改革第三次実施計画」に基づき、「発展的統合」として県立高校の再編を進めています。また、姫路市では市立姫路高校・琴丘高校・飾磨高校の3校が統合され、新しい市立高校が開校しました。
街頭宣伝では、「少子化への対応は必要ですが、統廃合ありきではなく、子どもたちにとって最も良い教育環境とは何か、地域に高校を残すためには何が必要なのかを、市民の皆さんと一緒に考えたい」と呼びかけました。
また、高校は単なる学びの場ではありません。地域の文化や伝統を受け継ぎ、防災活動や地域行事にも参加し、地域社会を支える重要な公共施設です。高校が地域からなくなることは、教育だけでなく、地域の活力や将来にも大きな影響を及ぼします。
この日呼びかけた署名は、姫路市長と姫路市教育長宛てに提出するもので、市立高校統合計画の再検討を求めるとともに、募集を停止した学校について再び生徒募集を行うことを求めています。
宣伝中には、多くの市民の皆さんが足を止め、話を聞き、署名に協力してくださいました。
特に印象的だったのは、琴丘高校の卒業生の方との出会いです。
「卒業した高校がなくなってしまうのは本当に悔しい。」
そう話しながら署名に協力してくださいました。
卒業生にとって母校は、青春時代を過ごしたかけがえのない場所です。その言葉からは、高校への愛着と、地域から高校がなくなることへの寂しさが伝わってきました。
兵庫県も姫路市も、「教育内容の充実」や「魅力ある学校づくり」を理由に統廃合を進めています。しかし、本当に学校を減らすことだけが少子化への答えなのでしょうか。
全国では、小規模校を生かした少人数教育や地域連携、全国募集など、統廃合以外にもさまざまな取り組みが進められています。
私たちは、「統廃合か現状維持か」という二者択一ではなく、「どうすれば地域に高校を残し、子どもたちにより良い教育環境をつくることができるのか」を、市民の皆さんとともに考えていきたいと思います。
高校は、子どもたちだけのものであるとともに、地域の未来を支える大切な公共財です。
「公立高校を守る会」はこれからも、市民・保護者・卒業生・教職員の皆さんと力を合わせ、公立高校のあり方について広く議論を呼びかけ、誰もが安心して学べる教育環境を守るために取り組みを進めていきます。

